メッセージ - 神との関わりの中で生きるべき私達(詩篇50篇)

神との関わりの中で生きるべき私達(詩篇50篇)

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執筆 : 
pastor 2019-2-14 18:53

神との関わりの中で生きるべき私達(詩篇50篇)
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詩篇50篇の表題は、「アサフの歌」であるが、アサフは73‐83篇にも出て来る。
彼はダビデの時代の音楽家として有名であり、彼が作る詩篇はいずれも教訓的な内容である。

50:1 全能者なる神(エール・エロヒーム・ヤーウェ)、主は詔して、日の出るところから日の入るところまで/あまねく地に住む者を召し集められる。
50:2 神は麗しさのきわみであるシオンから光を放たれる。

荘厳な栄光の言葉で始まるこの詩篇は、特に、出エジプト記において十戒が与えられた場面を彷彿させる。
詩篇第二巻はトーラーの中の出エジプト記に相当するが、詩篇は、トーラーの内容を生活の中に具体的に適用させる「生活適用篇」である。

50:3 われらの神は来て、もだされない。み前には焼きつくす火があり、そのまわりには、はげしい暴風がある。

十戒が与えられた日も、激しい地震と濃い黒雲、火といなずまの中、角笛が吹き渡り、圧倒的な主の臨在の中、主はモーセを通して十戒を授けられた。(出エジプト記19-20章)
しかしアサフの時代は、主は麗しさの極み、シオンの聖所から現れ、そして今、イエス・キリストにあるエクレシア(教会、召し出された者達)を通して現れる。

50:4 神はその民をさばくために、上なる天および地に呼ばわれる、
50:5 「いけにえをもってわたしと契約を結んだ/わが聖徒をわたしのもとに集めよ」と。

主がイスラエルの民と契約を結ばれた時、民は、いけにえをもって主との契約を結んだ。

出エジプト記24:1 また、モーセに言われた、「あなたはアロン、ナダブ、アビウおよびイスラエルの七十人の長老たちと共に、主のもとにのぼってきなさい。そしてあなたがたは遠く離れて礼拝しなさい。
24:2 ただモーセひとりが主に近づき、他の者は近づいてはならない。また、民も彼と共にのぼってはならない」。
24:3 モーセはきて、主のすべての言葉と、すべてのおきてとを民に告げた。民はみな同音に答えて言った、「わたしたちは主の仰せられた言葉を皆、行います」。
24:4 そしてモーセは主の言葉を、ことごとく書きしるし、朝はやく起きて山のふもとに祭壇を築き、イスラエルの十二部族に従って十二の柱を建て、
24:5 イスラエルの人々のうちの若者たちをつかわして、主に燔祭をささげさせ、また酬恩祭として雄牛をささげさせた。
24:6 その時モーセはその血の半ばを取って、鉢に入れ、また、その血の半ばを祭壇に注ぎかけた。
24:7 そして契約の書を取って、これを民に読み聞かせた。すると、彼らは答えて言った、「わたしたちは主が仰せられたことを皆、従順に行います」。
24:8 そこでモーセはその血を取って、民に注ぎかけ、そして言った、「見よ、これは主がこれらのすべての言葉に基いて、あなたがたと結ばれる契約の血である」。

イスラエルはこのように、血によって神との契約を締結した。
現代の私達も、血による契約と、深い関わりがある。

そもそも聖書は、旧契約聖書と、新契約聖書という、2つの神との契約の書であって、あまた世にある道徳本や宗教本、哲学本の中の一つなどではない。
契約とは、甲と乙の、相手と自分の双方の約束であり、それは個人的な関わりが求められるものだ。聖書は、全人類にとって、そういうものである。
聖書は、神と全人類の間における、双方の約束ごとであり、人は知っても知らずしても、その書かれている内容に従って、祝福を受けるべき事をする人は祝福を受け、あるいは、呪いを受けるべき事をした人は、呪いを受ける。

50:6 天は神の義をあらわす、神はみずから、さばきぬしだからである。〔セラ

神が創造された天は、神の義を告げ知らせる。
天にある太陽や月、星々は、なんと、地球上の人のために役立つように、と、創られたのだ。(創世記1:14-19)

続く7節から15節は、十戒の前半部分に該当する事柄、すなわち、神との関係については、このように気をつけなさい、と、教訓的に語られている。

50:7 「わが民よ、聞け、わたしは言う。イスラエルよ、わたしはあなたにむかってあかしをなす。わたしは神、あなたの神である。
50:8 わたしがあなたを責めるのは、あなたのいけにえのゆえではない。あなたの燔祭はいつもわたしの前にある。

偶像礼拝では、大地の実りや食べ物を神棚に供えて、神に食べていただこうとするが、あいにく、まことの神は、そのようなお方ではない。
主が求められるのは、いけにえではなく、むしろ「聞くこと」である。

50:9 わたしはあなたの家から雄牛を取らない。またあなたのおりから雄やぎを取らない。
50:10 林のすべての獣はわたしのもの、丘の上の千々の家畜もわたしのものである。
50:11 わたしは空の鳥をことごとく知っている。野に動くすべてのものはわたしのものである。
50:12 たといわたしは飢えても、あなたに告げない、世界とその中に満ちるものとは/わたしのものだからである。
50:13 わたしは雄牛の肉を食べ、雄やぎの血を飲むだろうか。

主は、お腹がすいたから、人が所有している家畜や動植物を求めて、それを食べるのではない。その考え方は、偶像礼拝の考え方である。
まことの神は、大地の実りを実らせるのも、人を富ませるのも主であり、そして主は、大自然の中に生きる全ての動物に食物を与えるお方。

50:14 感謝のいけにえを神にささげよ。あなたの誓いをいと高き者に果せ。
50:15 悩みの日にわたしを呼べ、わたしはあなたを助け、あなたはわたしをあがめるであろう」。

結局、主が求めておられるのは「感謝(トダー:ヘブライ語のありがとう)」と、「誓い(ネダー:約束)」を神に果たす事だ。
つまり主は、人が神と積極的に関わり、人が神との間に締結された契約を守り行い、そうして神から祝福をいただくようになる事を望んでおられる。
主は「悩みの日にわたしを呼べ、わたしはあなたを助け、あなたはわたしをあがめるであろう」と言われた。
主は日頃から主を呼ぶ事を求められる。もし人が、あまりに主に求めないなら、わざわざ悩みの日をもうけてでも、主に呼び求めるようにさせる。

16節以降、悪しき者への言葉である。
ここで言われている悪しき者とは、神の言葉を知っておりながら、それをないがしろにする者達である。

50:16 しかし神は悪しき者に言われる、「あなたはなんの権利があってわたしの定めを述べ、わたしの契約を口にするのか。

「わたしの」おきて、「わたしの」契約、と主は言っている。悪しき者が主の言葉を引用したり、知ったかぶりする所に、主の憤りを見る。

50:17 あなたは「教(ムーサール)」を憎み、わたしの言葉を捨て去った。

ムーサールは訓戒・懲らしめで、体罰も含む。(箴1:8,13:24,22:15,23:13)
それを「(うしろに)投げ捨てた」とは、それを自分の目に入らないようにする事である。
つまり彼らは、御言葉を聞いて主の御胸を知らされても、知りません、聞きません、存じませんなどなどと、とぼけるのである。

50:18 あなたは盗びとを見ればこれとむつみ、姦淫を行う者と交わる。
50:19 あなたはその口を悪にわたし、あなたの舌はたばかりを仕組む。

ここには、十戒の第五戒以降の、対人関係の戒め(父母を敬え、盗むな、姦淫するな等)に違反している彼らに対する追求がある。
彼らは神の民であると自称し、神の言葉を引用しておりながら、盗人や姦淫を行う者と同じことを行っているのだ。

50:20 あなたは座してその兄弟をそしり、自分の母の子をののしる。

主にある兄弟姉妹の交わりが、中傷や悪口によって破壊されるのは、あってはならない事であるが、その大きな原因は、神の戒めを無視する所にある。

50:21 あなたがこれらの事をしたのを、わたしが黙っていたので、あなたはわたしを全く自分とひとしい者と思った。しかしわたしはあなたを責め、あなたの目の前にその罪をならべる。
50:22 神を忘れる者よ、このことを思え。さもないとわたしはあなたをかき裂く。そのときだれも助ける者はないであろう。

悪しき者は、悪辣な事をしても、なかなか罰せられないので、神はいないと見なし、そして自分を神とひとしい者だと思っているが、主は、必ず正当なさばきをされるお方である。

50:23 感謝のいけにえをささげる者はわたしをあがめる。自分のおこないを慎む者にはわたしは神の救を示す」。

最後に、再び「感謝(トダー)のいけにえ」が登場した。
結局、人は神と関わり神とコミュニケーションを取りながら生きるように出来ており、神に「ありがとう」を捧げ、神に喜ばれる事を進んでする人を、また、上の前に自分のおこないを慎む人を、神は助けて下さるのだ。

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