メッセージ - 与えられた堅固な神殿の幻(エゼキエル40:5-49)

与えられた堅固な神殿の幻(エゼキエル40:5-49)

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執筆 : 
pastor 2021-9-7 10:53

エゼキエル書講解説教

与えられた堅固な神殿の幻(エゼキエル40:5-49)

Youtube動画

 
※この度のメッセージでは、神殿の構造を説明するために、以下、BibliaPrintsの動画を参考にさせていただきました。
 
40章以降は、回復された神殿の完成形が、その用途や寸法まで示されており、まずは外側から内側へと進んで行く方向で、その神殿の説明が進んでいく。
 
5-16節は、神殿の外側を巡る壁と、東向きの門の説明である。
 
40:5 見よ、宮の外の周囲に、かきがあり、その人の手に六キュビトの測りざおがあった。そのキュビトは、おのおの一キュビトと一手幅とである。彼が、そのかきの厚さを測ると、一さおあり、高さも一さおあった。
 
ここで使われているキュビトは、通常のキュビトに、一手幅加えられたもの、そのキュビトは、52cmほどである。
つまり神殿の外側は、およそ3.1mの高さと幅の壁によって、区切られている事になる。
 
神殿の原型は、荒野でモーセに示された幕屋であったが、モーセの幕屋と比べれば、随分、ゴージャスになっている。
モーセの幕屋は、内側と外側を区切る幕の高さは5キュビト、およそ2,25mなので(出エジプト記27:18)、少し背の高い人がジャンプすれば幕屋の内側が見えてしまう。
また、亜麻の撚糸の布製で、押し入ろうとするなら、押入れてしまいそうな材料でできている。
 
しかし、この神殿の外壁は3m以上の、高さと、幅で仕切られている。
ちょっとした城壁に匹敵するような高さと厚さだ。
またこの神殿には、東、北、南の指定された入口からしか入れず、門も、しっかりしたセキュリティの構造となっている。(後述)
 
40:6 彼が東向きの門に行き、その階段を上って、門の敷居を測ると、その厚さは一さおあり、
40:7 その詰め所は長さ一さお、幅一さお、詰め所と、詰め所との間は五キュビトあり、内の門の廊のかたわらの門の敷居は一さおあった。
40:8 門の廊を測ると八キュビトあり、
40:9 その脇柱は二キュビト、門の廊は内側にあった。
40:10 東向きの門の詰め所は、こなたに三つ、かなたに三つあり、三つとも同じ寸法である。脇柱もまた、こなたかなたともに同じ寸法である。
 
神殿の正面は、東であり、神殿の外庭へと入って行くための玄関の両側には、それぞれ、3つの控え室、合計6つの部屋がある。
これは門衛の詰所であり、神殿に入る人は、そこでしっかりとチェックされる事になる。
 
 
40:11 門の入口の広さを測ると十キュビトあり、門の長さは十三キュビトあった。
40:12 詰め所の前の境は一キュビト、かなたの境も一キュビトで、詰め所は、こなたかなたともに六キュビトあった。
40:13 彼がまたこの詰め所の裏から、かの詰め所の裏まで、門を測ると、入口から入口まで二十五キュビトあった。
40:14 彼がまた廊を測ると二十キュビトあり、門の廊の周囲は、すべて庭である。
40:15 入口の門の前から内の門の廊の前まで五十キュビトあり、
40:16 詰め所と、門の内側の周囲の脇柱とに窓があり、廊の内側の周囲にも、同様に窓があり、脇柱には、しゅろがあった。
 
門という”建物”は、横25キュビト(13m弱)、奥行き50キュビト(25m強)、門柱は60キュビト(30m強。口語訳には記述なし)。
その門という建物の内側には、門衛の詰所が左右3つづつあるので、結構壮麗な門である事がわかる。
 
 
続いて17-19節に、外庭についての説明がある。
 
40:17 彼がまたわたしを外庭に携え入れると、見よ、庭の周囲に設けた室と、敷石とがあり、敷石の上に三十の室があった。
40:18 敷石は門のわきにあり、門と同じ長さで、これは下の敷石である。
40:19 彼が下の門の内の前から、内庭の外の前までの距離を測ると、百キュビトあった。
 
つまり、神殿の外庭をぐるっと囲む形で、合計30の部屋があるのだ。
また、外側の門から、内庭の外の端までの距離は、100キュビト(50m強)である。
という事は、この神殿の外庭の門から内庭までの間に、モーセの幕屋が、すっぽりそのまま入るような広さである。
(モーセの幕屋の外庭の寸法は、古いキュビトで長さ100キュビト(45m弱)、幅は50キュビト(22m強)。出エジプト記27:18)
 
また、北向きの門については、20-23節に、南向きの門について24-27節に、それぞれ記されているが、それらの門は、寸法も、成り立ちも、東の門と同じである。
 
 
外庭から内庭へと入るには、南、東、北にある「内庭の門」を通らなければならない。(28-37節)
その寸法も成り立ちも、外庭の門と同じであるが、階段の段数が違う。
外庭の門の段数は7段であるが、内庭の門の階段は、8段で、より高い所に内庭があるのだ。(31節)
 
内庭の東の門についての説明は、32-36節にあり、内庭の北の門についての説明は、35-37節にあるが、いずれも寸法は同じで、それぞれの階段の段数は、8段である。
 
 
38-43節では、北側の内門のところに、いけにえを捧げる際に用いる祭具についての説明が続く。
 
40:44 彼はまたわたしを、外から内庭に連れてはいった。見よ、内庭に二つの室があり、一つは北の門のかたわらにあって南に向かい、一つは南の門のかたわらにあって、北に向かっていた。
 
日本語の聖書には無いが、ヘブライ語の聖書では、これら2つの部屋は「歌うたい(ヘブライ語:シィール)」のための部屋、とある。
(KJVでは、chambers of the singers)
 
40:45 彼はわたしに言った、この南向きの室は、宮を守る祭司のためのもの、
40:46 また北向きの室は、祭壇を守る祭司のためのものである。その人たちは、レビの子孫のうちのザドクの子孫であって、主に近く仕える者たちである。
 
ツァドクの子孫こそ、正当な祭司の家系である。
 
ツァドクは、エルアザルの子ピネハスの子孫で(エズラ7:1-5)、ピネハスは、とても主に熱心であった。
イスラエルが、異邦の女と淫らな事をしていた時、それを排除した事によって、主の賞賛を受け、彼の子孫は永遠に祭司職となる、という約束を、主からいただいていた。(民数記25:10-13)
 
ツァドクから生まれた子孫の中には、偉大な指導者・エズラがいる。(エズラ7:1-5)
彼は、バビロン捕囚から帰還した時、信仰伝授教育であるテフィリン教育を指導し、そのおかげで、ユダヤ人の信仰は、世界中に2500年も離散していたにもかかわらず、現代に至るまで、変わらず信仰が伝授され続けて来た。
 
このように、ツァドクの子孫は、主の聖所の任務を忠実に果たした、という賞賛をいただいた故(エゼキエル44:15)、彼らは祭壇のつとめが与えられ、主の近くで主に仕える栄誉にあずかったのだ。
 
 
40:48 彼がわたしを宮の廊に連れて行って、廊の脇柱を測ると、こなたも五キュビト、かなたも五キュビトであり、門の幅は十四キュビトである。門の壁は、こなたも三キュビト、かなたも三キュビトである。
40:49 廊の長さは二十キュビト、幅は十二キュビトであり、十の階段によって上るのである。脇柱に沿って、こなたに一つ、かなたに一つの柱があった。
 
いよいよ神殿の玄関口の寸法である。
口語訳と新共同訳では、そこの階段は10段、とあるが、それは七十人訳を元にしているもので、ヘブライ語聖書には「10段」という表記は無い。
 
いずれにしても、外庭の門に入るためには7段登り、内庭の門に入るのに、さらに8段登り、そして神殿へと入るには、さらに階段を登らなくてはならない。
神殿の階段が10段だとしたら、外界よりも、25段高い事になる。
 
 
今回の神殿は、城壁のような壁と、いくつもの門衛の詰所によってガードされていた。
ソロモン神殿を建築する箇所では、豪華絢爛さが強調されていたが(2歴代誌1-5章)、信仰のガードが甘かった。
それ故、彼らは、世の汚れた情報や、汚れた宗教の侵入を許して、それを手放さなかったため、ついに主は、神殿にバビロンの侵入を許可し、豪華絢爛なもろもろは、徹底的に破壊されてしまった。
 
この有様から、私達が受けるべき養いは、私達という神殿は、きよい、聖なるものとして、しっかり外界と境界線を引いてガードし、私達自身を、神に受け入れられる、生きた供え物として、捧げるべき事である。
金銀宝石といった豪華絢爛さを求めるよりも、むしろ、ガードする事をこそ、求めるべきなのだ。
私達の、目という門をガードし、耳という門をガードし、世の汚れた情報や言葉を、心の中への侵入を許さず、口という門からは、良い食べものを口に入れ、きよい、いのちの水のような御言葉を語りだす口とするのだ。
 
エゼキエルは、なぜ、こんなにも正確に、神殿の諸々の寸法や用途を、書き残す事が出来たか。
それは、彼が、神様から示されたまぼろしを、よく心に留め、それを頭に心に刻みつけるために、何度も口ずさんで、テフィリン(御言葉暗唱)していたからである。
私達も、主の御言葉を、そして、主から示されたまぼろしを、昼も夜も口ずさみ、それをよく心に留め、頭に刻みつけるべきである。
そのようにしてこそ、私達は神の神殿として、人々にいのちの水を流しだし、救いを流しだして行く事が出来るのだ。

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