メッセージ - 主の救いが来るまで黙っていてはならない(詩篇83篇)

主の救いが来るまで黙っていてはならない(詩篇83篇)

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執筆 : 
pastor 2021-10-11 21:12

詩篇講解説教

主の救いが来るまで黙っていてはならない(詩篇83篇)

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歌。アサフの賛歌
83:1 神よ、沈黙を守らないでください。神よ、何も言わずに、黙っていないでください。
 
状況としては、イスラエルに敵する者たちが、共に連合してイスラエルを包囲している状況である。(5-8節)
最も助けが必要な状況なのに、神様はあたかも「沈黙」を続けているような。
 
もしも、神が沈黙しているかのように感じるとしたら、ます私達の側に何か過ちは無かったかを探るべき時である。
神を慕い求めていない、という事が、ずっと続いていなかったか?
私達の中に、神との隔てとなっている罪が無かったか?
もし「罪」だと示されている事があるにもかかわらず、それをそのまま放置したままであるなら、どんなに「下さい、下さい」と連発しても、無駄である。
しかし、もし思いあたる罪は何もなく、御前で何ら”やましさ”が無いのに、突然、攻撃する者が襲って来たような時は、黙っていてはならない。
そのような時は、神様に、しきりに祈り求めるのだ。
イザヤも言った。
 
イザヤ62:1 シオンの義が/朝日の輝きのようにあらわれいで、エルサレムの救が燃えるたいまつの様になるまで、わたしはシオンのために黙せず、エルサレムのために休まない。
・・・
62:6 エルサレムよ、わたしはあなたの城壁の上に見張人をおいて、昼も夜もたえず、もだすことのないようにしよう。主に思い出されることを求める者よ、みずから休んではならない。
62:7 主がエルサレムを堅く立てて、全地に誉を得させられるまで、お休みにならぬようにせよ。
 
イザヤが主に祈り続けると、主からんお答えがあって、その答えは、とても素晴らしい内容だった。
すなわち、もはや彼らが労して得た産物は、敵によって、決して奪われる事はなく(同8節)、確かに主の救いが来て、そして今までの働きの報いが確かに報われ(11節)、彼らは『聖なる民、主に贖われた者』ととなえられ、『人に尋ね求められる者、捨てられない町』ととなえられるようになる(12節)。
 
人は、何か、危機的な状況に陥った時、条件反射的に、人や事、物に、頼りどころを探すものだが、私達・神の民は、そうあるべきではない。
真っ先に、主に求め、主の前で誠実であるべきだ。
 
アサフもまた、この危機敵状況を、主に訴えた。
 
83:2 見よ、あなたの敵は騒ぎたち、あなたを憎む者は頭をあげました。
83:3 彼らはあなたの民にむかって巧みなはかりごとをめぐらし、あなたの保護される者にむかって相ともに計ります。
83:4 彼らは言います、「さあ、彼らを断ち滅ぼして国を立てさせず、イスラエルの名を/ふたたび思い出させないようにしよう」。
 
主の民に敵対する者達は、悪賢いはかりごとを巡らし、主の民を消し去ろうとしている。
5-8節に、その色々な民族の名が出て来るが、それらに記されている者達は、まさに、イスラエルの東、西、南、北に位置する者達であり、彼らは心ひとつにしてイスラエルを破壊しようと、たくらんでいる。
まさに、四面楚歌の状態である。
なお、8節をみると、ロトの子ら(モアブとアモン)が、指揮を取っていたようである。
 
ヨシャパテ王の時代も、ロトの子らが共謀し、海の砂のような大軍を率いて攻め込んできた。
ヨシャパテ王は、当初、主の目に適う政治を行っていた。(2歴代誌17章)
しかし、北イスラエル王国と和を結ぶことを急ぐあまり、主の目にはなはだ悪を行っていたアハブ王の娘と、自分の子とを、結婚させてしまった。
 
神の民は、悪辣な者と、決して婚姻関係を結んではならない。
なぜなら婚姻とは、相手とひとつになる事であり、そして息子、娘、子孫たちは皆、その相手の血を半分いただいていく事になるからだ。
 
結局ヨシャパテは、アハブの身勝手な思惑に利用されて、散々目にあった後(同18章)、おびただしい大軍が彼の王国に攻め寄せて来る事になる。(20章)
彼はその時、断食の集会を開いて、信仰告白し、そして御言葉を盾にして祈った結果、主は救って下さり、しかも、ぶんどりに3日もかかる程、多くのものを得て、彼の名声は周辺諸国に鳴り響いた。
 
確かに、自分の罪ゆえに、災いに遭う事はある。
しかしその時、悔い改めて、主に切に祈り続けるなら、主はその災いを、幸いへと転じてくださった事例が、聖書には多々ある。
 
詩篇83:9 あなたがミデアンにされたように、キション川でシセラとヤビンにされたように、彼らにしてください。
83:10 彼らはエンドルで滅ぼされ、地のために肥料となりました。
83:11 彼らの貴人をオレブとゼエブのように、そのすべての君たちを/ゼバとザルムンナのようにしてください。
 
これらの出来事は、いずれも、士師記4‐8章に記された出来事である。
アサフは、かつての士師記の時代、主がなさったわざに思いを馳せ、その出来事をイメージしつつ、祈ったのだ。
私達も、聖書の出来事に、思いを馳せ、その御言葉と自分とを信仰によって結びつけて、祈るなら、その時代に起きた主のわざを、救いを、信仰によって今の私達へと引っ張ってくる事ができるのだ。
 
詩篇83:12 彼らは言いました、「われらは神の牧場を獲て、われらの所有にしよう」と。
 
昔も今も、「神の牧場」に汚い手を伸ばし、わがものにしようとする者たちは、確かに存在する。
神の民は、祝福される故に、妬まれて、その祝福を奪おうとして、企む者たちが。
そのような時、私達も、信仰の先人にならって、主が救いをもたらして下さるまで、黙ることなく、主を呼び続けるのである。
 
詩篇83:13 わが神よ、彼らを巻きあげられるちりのように、風の前のもみがらのようにしてください。
83:14 林を焼く火のように、山を燃やす炎のように、
83:15 あなたのはやてをもって彼らを追い、つむじかぜをもって彼らを恐れさせてください。
 
アサフは、風や火、炎、疾風などの、自然を支配される神が、敵にさばきを下してくださるように、と祈っている。
しかし、単に「敵を滅ぼして下さい」という事で、祈るべきではない。
 
詩篇83:16 彼らの顔に恥を満たしてください。主よ、そうすれば彼らはあなたの名を求めるでしょう。
 
確かに、神の民を蹂躙し、神の民の畑を奪おうとするような者達は、恥に満たされ、打たれて、然るべきである。
しかし主は、彼らが打たれた後、悔い改めて、主に立ち返る事をこそ、望んでおられる。
 
ヨシュアの時代も、滅ぼされるべきギブオン人が、主に立ち返った時、主は、彼らを救われた。
むしろ主は、彼らを救うために、太陽や月さえも止めて、敵を滅ぼし、そうして主の栄光が、大いにあらわれた。(ヨシュア記9-10章)
 
詩篇83:17 彼らをとこしえに恥じ恐れさせ、あわて惑って滅びうせさせてください。
83:18 主という名をおもちになるあなたのみ、全地をしろしめすいと高き者であることを/彼らに知らせてください。
 
今の時代も、主を恐れない者たちや、まことの神に敵対する国、王たちは、多い。
私達は、主の御名が侮られないために、また、神の民を蹂躙する罪を犯させないために、彼らが主の前で恥を見、懲らしめを受け、そうして、主はあなどられるようなお方ではない、という事を思い知り、そして、救いに導かれるように、と、祈る事も、また必要である。

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