メッセージ - 大麦の刈り入れの頃(ルツ記1章(1-7))

大麦の刈り入れの頃(ルツ記1章(1-7))

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 主日礼拝
執筆 : 
pastor 2012-4-15 20:37

大麦の刈り入れの頃(ルツ記1章(1-7))
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ナオミはユダヤのベツレヘムで夫・息子二人とで幸せに暮らしていた。しかしある時、飢饉のためにパンが無くなり、家族と相談の上、モアブに移住する事にした。 パンのあるモアブに来た当初は「来て良かったね」と語り合っていたかもしれないが、結論から言えば、全ての災いの始まりであった。
ユダヤ人にとって、「神の約束の地」を捨てて外国に行く事は、神ご自身を捨て、神の民たるアイデンティティを捨てるに等しい事であり、神の賜った叱責から逃げる事は、さらなる災いをその身に招く事になる。
しばらく忍耐すれば飢饉は去ったのに、この一家は困難から逃げ出したいばかりに、安易な解決方法に飛びついて選択を誤り、 神の約束を信じて忍耐する事を捨て、取り返しのつかない事になってしまった。
困難から逃れるために、自分で編み出した脱出方法に頼るよりも、主に信頼して忍耐し、主が解決して下さるのをじっと待つ方事の方が、確実な救いへと至るのだ。(詩篇37篇)

主の民から遠く離れ、モアブの野で淋しく取り残されてしまったナオミに、神がご自分の民を顧み、食べ物をお与えになった、という、風の便りが届いた。この風の便りはナオミの心に、神の国である自分の故郷を思い起こさせ、「わたしのもとに帰っておいで」という、主の優しい語りかけとして響いたに違いない。
私達も、このような神様からの語りかけを聞いていないだろうか?聞きつつも、離れていないだろうか?
ナオミは神の国に帰るまでに10年かかってしまい、その間、夫に先立たれ、息子にも先立たれてしまった。
大切なものを全て失い、ついに、自分の拠り所は主の元にしかないのだ、とナオミに分かったのだ。
放蕩息子は、父の所には有り余るほどパンがあるのに自分はここで飢え死にしそうだ、と我に返ったが、
自分がいかに神から離れ、神の望まれる形から離れてしまったかを、見つめ直す所から、回復は始まる。

「オルパはやがて、しゅうとめに別れの口づけをしたが、ルツはすがりついて離れなかった。」(14節)
オルパは、自分がナオミと一緒にいる事がナオミにとって苦しみとなる(13節)事を聞いて、ナオミの元を去ったのは、大人としての「思いやり」だったのかもしれないが、帰っていったのは偶像の神の元であった。
それに対しルツは、「あなたの民はわたしの民/あなたの神はわたしの神」と言って、まことの神を自分の神とする「信仰告白」をし、ナオミについて行こうとしたのだ。
いつまでも真に有益なのは、大人の対応でも人間的な思いやりでもなく、信仰・希望・愛である。
ルツにとって、ナオミについて行く事には、何のメリットもないが、ナオミにとっても、ルツは重荷だったかもしれないし、ユダヤでは特に役に立ちそうもない異邦の娘だったかもしれないが、それでも互いが互いにとって、いつも一緒にいる、かけがえのない家族なのだ。「愛は自分の利益を求めない」(1コリント13:5)。

ナオミにとっては10年ぶりの帰郷であったが、それは懐かしさよりも惨めさに満たされたものだった。
かつての知人たちは、口々に「ナオミさんではありませんか」と声をかけ、色々聞いて来たが、彼女にはそれが苦痛で耐えられず、「どうか、ナオミ(快い)などと呼ばないで、マラ(苦い)と呼んでください。全能者がわたしをひどい目に遭わせたのです。出て行くときは、満たされていたわたしを/主はうつろにして帰らせたのです。」(21,22節)と、自己卑下に満ちた言葉を返さざるを得なかった。
人々との交流が苦痛で仕方ない時こそ、真剣に神に向き合い、神に近づく事の出来るチャンスである。
家族やパンという「快さ」は、いつ「マラ」になってもおかしくはない。神は、ご自身以外のものによって快くなろうとする「ナオミ」は、「マラ」にされ、決して無くならず、色褪せる事のない「ナオミ」へと導かれる。
彼女のうつろな帰国は、そこへ導くための祝福へのステップであり、その鍵は、ルツの存在である。
ルツは、祝福の器となって、ナオミに希望と喜びをもたらすようになり、そればかりでなく、彼女はイスラエル全体に祝福をもたらす器となった。ルツの曾孫にダビデが生まれ、イエスキリストが生まれたのだ。
新約を生きる私達は、マラでもナオミでもなく、ルツである。なぜなら、ただ信仰によってイエスを宿すチャンスが、皆に一様に与えられているのだから。
大麦の刈り入れの頃、それは過越祭の直後、ちょうど今くらいのシーズンに始まり、神はちょうど豊作の年の、落穂の拾える時期、ベツレヘム(パンの家)へと、ベストのタイミングと場所へと、導いて下さる。
ルツとして信仰告白し、家族に、国全体に、祝福をもたらす皆さんでありますように!

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